2010年10月20日

「好きで断絶をこえていく」〜橋をかけて〜

Wowee Zowee!読者のみなさまはじめまして。ほびろと申します。どうぞよろしくお願いいたします。


さて、これから書こうとしているのは野球のことです。
「客商売にしてはならない話あり。政治と野球と宗教と」
…というのは鉄板なのに初回から野球ですよ!大丈夫でしょうか!?


でも、これは「嫌い」という深い溝に「好き」という橋がかかったときのことなのです。


***


私は子供の頃からずーっと野球が大嫌いでした。

好きなテレビがお休みになる・展開が遅くて試合時間が長い・応援がうるさい・野球好きなひとの熱くて長い話が苦手・解説をしてるひとが偉そうで嫌い・選手がもっちりゴツくて格好悪い…。

なんだか、テレビが見たくて逆恨み。みたいな感じがしますが、とにかく野球のどこがいいのか、何が面白いのか、ちっともわからなかったのです。だから、「嫌い」と言って憚りませんでした。


なのに、ある日「ビール飲みに行かない?」と騙されて連れていかれたのが野球場でした。

芝の緑が視野いっぱいに広がる様子とか、テレビで見かけた選手をすぐそこに見る不思議な感覚とか、ビールの売り子さんの声や、周囲の歓声とかのなにもかもに最初は戸惑い圧倒されるばかりでした。

でも、少しずつではあるのですが、野球が「好き」で、この試合にわくわくしてる人がここにこんなにいるんだということがとても素敵なことに思えてきたのです。敵味方はあっても、ここにいるひとが「好き」なものに触れていることだけは間違いないと。

ちなみに、ルールはわからなくっても大丈夫でした。ビール飲んでるだけで楽しかったです。(ちがう)


そして、その試合の終わりが近くなった頃、私が見たのは特大のホームランでした。
白いボールがぐん!と空を切ってこちらに向かって飛んできて、
周囲の音がすべて消えたような気がしたその瞬間、

私はうっかり野球が好きになりました。


***


たったボール一個のことですが、私には、あんなにも鮮やかに気持ちが「嫌い」から「好き」に塗り替わったという経験が他にないのです。ものすごく嫌いだったことのなにもかもを「なにか」が好きに変えてしまう。本当にそういうことがあるんだと、そんなことが自分にも起こるんだと、教えてもらった出来事でした。

私は「好き」が橋でもあると思っているんです。誰かや、なにかと、自分の間にかかる橋。
その間には谷や川があるのかもしれません。でも、「好き」はそれをこえていきます。
ときに時間をかけて、ときにあのボールみたいに一瞬でアーチをかけて。


そんな奇跡を見てみたい。そう、思っているのです。


author:ほびろ


特集「好きで断絶を越えていく」

posted by 編集部 at 02:18| Comment(0) | 特集2010.10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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