2010年12月22日

Editor's Note 2010.12

年の瀬。今年もあっという間だった。たくさんやりたいことがあった気がするのだけれども、そうか、あともう数日で終わりなんだね、2010年も。

個人的に何らかのイベントごとというものをあまり好まないのであるが、特別な何かに参加せずとも、いつもと空気の流れなどが変わったことが感じられるこの年末年始の時期が大好きである。幸福なことに「今年はどんな一年でしたか」の問いを聞く度に楽しかったことばかりを探そうとするわけで、そういう意味では僕はかなり恵まれた人生を送っている気がする。感謝、感謝である。その感謝を形にする、それがプレゼント。だがもちろん、その謝意の表明は「贈り物」の一面にすぎない。

僕も昔はいっぱしに「喜ぶあなたの顔が好き」の立ち位置にいたわけだけれども、今では贈り物というものは究極の自己満足であり、またそうあるべきだと思いこんでしまっている節がある。思えば相当何度の高いゲームである。僕は、あなたのことをいったいどこまで理解しているというのか?「これが好きだろう、これが似合うだろう」そんな視点を持つほど、僕はあなたのことを思っているのだろうか?「楽しいのは俺だ」と開き直れたら、どれだけ楽だろうか。つまり、今の僕はそこに逃げ込んでしまっているわけである。確かに、個人的には「相手がどう思うか」をすっ飛ばした感じになっているプレゼント選びの姿は好きだ。そしてその末に渡されたものなら、大抵のものなら心から喜べる自信がある。だけど、その姿は、誰とも向き合えないが故の空虚な姿じゃないだろうか。
 
 
贈り物。なんて悲しく楽しい一方通行だろうか。その悲しさを巧みに表現したこの曲がもう20年も前なのか。
 



「心」を、「ワタシノココロ」を至上のものとする、そんな切迫した時代だからこそこういうシニシズムは必要なんじゃないのかな。僕は、僕自身という個人がむき出しになった場合、とたんに心の大切さと物の大切さが、同じくらいに扱い方が分からなくなる。その度にこの曲を思い出すのだ。

心を込めることの恐怖と覚悟と向き合って、傷ついて、そこからが全てのスタート。時代は、いつになったら「さよならしてあげる」のかしら。それを求めるバズはいつ大きくなるのか。

編集部一同、今月号も一生懸命心を言葉に乗せました。タイトロープ上のつたないダンスを、それでも「あなた」と分かり合おうとする姿を、どうか、贈り物として楽しんでもらえますように。
 
 

author:みかんぱ


 
posted by 編集部 at 00:13| Comment(0) | Editor's Note | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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