2009年11月22日

予言なんてしたもん勝ちだよね、エンターテインメントだし

来年は2010年。という事は、今年で所謂ゼロ年代ってヤツは今年でおしまいって事ですね。
というワケで、何の捻りもないですが、この10年を振り返る事にいたしましょう。

とはいえ、シーンを細かく振り返ったり未来の予測を立てたりだとか、そんな事は音楽誌に任せておけばいいし、第一そんな知識があるわけでもないので、「僕にとっての」という注釈を頭に着けさせていただきます。


■僕の1999年
当時中学1年生で、まあやることやって、そんなことばっかり考えて、根拠のない憂鬱な感情(万能感に辿り着かない辺りが僕らしいか…)に苛まれていた、要するに煩っていたワケでございます。

小学生の頃からラジオっ子だった僕ですが、当時はまだ所謂「大きな物語」が機能していた時代でもあり、かつネットにも触れておらず、音楽誌なんてものに興味も無かったので、まあ当たり前に流行歌を追いかけていました。
それでもやはり、なんとなくめんどくさい子供だったことは確かで、「ゆずと19はまるっきり違うんだYO!」とか言ってましたね。
ちなみに、ゆず派です。


■今思う1999年
今の中学生は情報もそれに接する方法もかなり豊富ですからよう分かりませんが僕らの頃、ましてやド田舎、更には僕の両親は音楽好きでも何でもない、というと体系的に聴く環境も整っていないわけで、小難しい(と本人が思える)事は何にも考えてなかったのですが、この年の作品を改めて聴いてみるに、やはり90年代の終わりというのは一つの転換期だったんだな、と。
まあJ−Popがいよいよ死に体になるのは02年くらいからですが。

ポップミュージックの表層をなぞっただけでも、たとえば90年代の一つの顔であった小室ファミリーが虫の息となる一方で、歌姫なる存在が台頭し、「国民的アイドル」が成立するなど大きなアイコンがまだまだ通用している一方で、(それ自体が記号化している、と言う話はさておくとして)アティテュードとしての「闇」というものが意識され始めたりして、次の時代への胎動が明確に感じられるんですよね。
海の向こうではブリットポップが終わった冬の時代にTravisが『The Man Who』ぶちかましたりしてますしねえ。
リバの登場までの時代の流れに良くも悪くも大きく寄与していることは間違いないでしょう。
あのバンドもうやむやに解散したしのう…(再結成バンザイ!)


■てことで1999年の名盤(国内限定)
というのも、その当時は洋楽のよの字も知らない時期でしたので。
あくまで「個人的な」だからな!!

MUGEN『MUGEN』サニーデイサービス
田舎から出てくるときこればっかきいてた。
「東京の街には〜」と3月の晴天、湘南新宿ライン。なんじゃそりゃ。
大人になれない青年の、最後のよりどころになるとは思いもよりませんでした。
・後期の名曲だ:YouTube - サニーデイ・サービス 夢見るようなくちびるに

 

Sweet『Sweet』スガシカオ
ファンクをここまでJ-Popに落とし込めるとは。「甘い果実」はいつまでも色あせない類の名曲。
・えろい:YouTube - スガシカオ 甘い果実

 
 

TERRA2001『TERRA2001』the brilliant green
にんじんに書いた記事をば。
TERRA2001 / the brilliant green ('99)

 
 

うた き『うた き』小谷美紗子
90年代3本の指に入る邦楽史上に残る大傑作。
ままならない者がたどたどしい足取りで「それでも」前に進もうとする、そのための魂の嗚咽と咆哮。
この作品が現代社会でも機能してしまうあたり本当にタフな時代だな、と感じる。
だがどうだろう、これが傍らにある限り、過ちは繰り返すかもしれないが、それが人生だという言いようのない肯定感めいたものがわいてくるようで
そう、悪いもんじゃないかな、なんて思えたりする。
・青臭いと嘲笑するような大人にならなかったことを両親に感謝:YouTube - odani misako 真
・まあすごい歌よねYouTube - 小谷美紗子「火の川」ライブ

その他チボマットなんかも99年だったかなー。

で、あとそうそう、個人的にはこの方たちの存在を埋もらせるのは惜しいかな、と感じている。

YouTube - Rumania Montevideo Still for your Love
まあ懐かしい!!
モロビーイングなのはご愛敬だが、このホントに売る気があるのかどうか非常に疑わしいつくりが大変に素晴らしい。
いろんな意味での不協和音ポップ。展開そのものがノイジーですよ、あなた。サビ前キモすぎ。Cメロそこかいな。
その後の作品群をみても、単純にシューゲイズムーヴメントの子どもたちと言うわけでもなさそうですし…。
まあ何にせよ、このころから僕は不安定なボーカルが大好きだったんだね、と。

YouTube - rumania montevideo「Still for your love」「恋するベティー」

この見てると不安になってくる感じ。狙ってできることじゃないので。ええ、それはもう。
そしてこうね、例の彼女の歌が聴きたくなってくるね。

次回は2000年。

author:みかんぱ

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2009年09月27日

あの1、この1からのお知らせ

あのですね、ナタデココ食べようとしたらシロップこぼしたんですよ、シロップ。
そしたらそれがなんか吐しゃ物みたいなかほりを周囲にまき散らしだしたのでお休みです。はい。
 
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2009年09月13日

あの1枚、この1節 1曲目「麹町パンデミック」

「幸福論」椎名林檎 にみる可愛げのない恋わずらい

まさか第1回に初期以外はほとんど聞いたことのない、この方をとりあげることになろうとは。
自分でも驚いているが、まあそんなもんだろう。
きっかけはうだうだ音楽のこと話す前に、自分の音楽遍歴を振り返ろうかと思い立ち、小学生時代の頃を振り返っていた作業にある。
結局その企画自体は余裕で頓挫です。そんなかったるいことやってられるか。

ホントに初期しか聞いていないし、最近の活動とかにもあんまり興味もない僕がいっていいものか、というところなんですが、「歌舞伎町の女王」が一番好きなんですよ。3分間の物語としてしっかりと成立しているところと、過剰すぎず、嫌味でないくらいの適度さで記号がちりばめられたサウンドと。


実際に彼女に初めて触れた当時は、まだまだちびっこでしたから、「ギブス」が好きでした。わかりやすいオルタナ系のサウンドと、これまた分かりやすい「カートとコートニー」。単純にかっこいいなーとか思ってました。

ただ、今考えると妙なまでにストレートな表現なんですよね。まあシングルとして非常に優秀だともいえますが。

特に2ndの辺りかと記憶してますが、90年代の末期から2000年代初頭というのは、ねじれのようなものがふつふつと表面化しかけている時で、彼女もその潮流の中でアイコンとして消費されかけてた部分があったかと思うのですが、その後のキャリアを見るにかなり上手にそれを振り切ったようで。やはり地力がある人は違うなあ。


閑話休題。というか本題へ。


冒頭の自分の遍歴を振り返る作業の中で何年振りかに耳にした「幸福論」の中に当時はなんとなく聞き流していた非常に示唆に富んだ一節がありまして。


(このPVからはいろんな人の思惑が見え隠れしてますよね…w)

時の流れと空の色に 何も望みはしないように 素顔で泣いて笑う君に エナジイを燃やすだけなのです

ふんふんと聴いていると、いわゆる「そのままの君を愛すよ」(こんなものクソクラエである)的な歌にも聞こえるがそうではない。

本当に時の流れや空の色に、我々は何も望まないのだろうか。

答えは否。
だって、もっと時間が欲しいなあと考えたり、この時間がもっと続いたらいいのになんて思うことや、大切な約束があるから明日は晴れてほしいだとか考えたり注文をつけることなんて、日常茶飯事じゃないか。

これはどういうことなんだろう。

思うに、結局何も求めていないつもりでもどこかにはそういう側面があって、いずれ想いが成就して愛を育んでいくことになったとしたら、必ずやそれは表出することになるんだよ、ということではないかと。

でも、特に10代の、恋っていうのはそんなもんで、なんかいろんなものすっ飛ばしてすきすきすきみたいなものでしょう。
あるいはその辺りをどこかで分かっていながら、それに絡めとられないパワーを持ち合わせているとでも言えるのかもしれない。
だから、この曲っていうのは「等身大の」とかそういう陳腐な形容詞からはかけ離れたところにある、とっても大人な作品。
発表時19歳。その後の活躍を予感させる成熟した視座をずっと彼女は持ち合わせていたのだろう。

エターナルラヴを提示することは、それ即ち「永遠」を肯定することであり、ひいてはどんな場面でも揺らぐことのない「個」が自らのうちに備わっているとの意識へもつながり、害悪でしかないとやはり今でも考えている。
そういう意味でも、やはり彼女が単純なアイコン化を華麗に回避したことは必然であったのだろうと思わざるを得ない。

author:みかんぱ

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